騒音対策では音の出どころの調査も役立つ

騒音対策では音の出どころの調査も役立つ

マンションの生活騒音に悩んでいる、経営する工場から出る騒音で近隣住民から苦情をもらった、このようなケースは世の中では数多く見られます。
ただし素人の当事者にとっては、騒音の原因を特定することが難しかったり、原因が判明してもどのように対策を講じればわかない等、何かと悩みを抱えるケースも少なくありません。
そこで注目したいのが、騒音調査と騒音対策の専門企業です。
このような企業では専門の調査員を現場へ派遣し、特殊な高機能騒音計によって騒音を測定して、さらにそれを独自のノウハウで解析した上で、報告書の作成から送付まで行うサービスを提供しています。
また不定期に発生する騒音のケースについては、高機能騒音計を契約先に貸出して当事者が自分で測定し、それを専門スタッフが解析した上で、詳細にまとめた報告書を作成するサービスも、専門企業の中にはあります。
もちろん騒音を調べるだけではありません。
原因が判明すれば、それに応じた騒音対策も提案します。
例えばエアコンの室外機から発生している騒音であれば、その周波数に対応できる防音材料にはどのような材質や厚みが必要なのか、騒音対策の工事にふさわしい適切な設計を提案します。

思いがけない場所に音が伝わるウォータハンマーへの騒音対策

水回りにおいても騒音対策をしておくべきことがあります。
それがウォータハンマーと呼ばれるものです。
この現象は、シングルレバーが備え付けられている水栓で水道の水を止めたときなどに起こります。
壁の中で衝撃音や異音が発生するというもので、水道管の中で急激な圧力上昇が起こることが原因です。
水栓で水道の水を止めたときの例では、これまで流れていた水の運動エネルギーが止められたことで、水道管の内部に大きな圧力がかかって衝撃音が聞こえるというわけです。
同じような衝撃音は全自動洗濯機や食器洗い機を使っている時にも起きます。
なぜこの現象に騒音対策が必要なのかと言うと、イオンが発生するのは水道を止めた場所だけに留まらないからです。
実は瞬間的に遠くの方まで伝わっており、水道を止めた場所とは全く違ったところに影響を与えることもあるからです。
集合住宅のような建物はもちろんのこと、一戸建てで道路を隔てている家でもこの現象が発生しうるので騒音対策は欠かせません。